一颯(いぶき)部
サハラ砂漠が砂漠になる前はどんな感じだったのでしょうか?
マガジン
2025年03月07日 10:58
全長約920万km²の地球最大の砂漠であるサハラ砂漠は、必ずしも暑くて住みにくい地域ではなかった
全長約9,200,000km²のサハラ砂漠は、地球上で最大の砂漠と考えられており、年間降水量が35~100ミリメートルで、年間降水量が50℃の間で変化する高温帯であり、人を寄せ付けない乾燥した地域として際立っています。日中、夜は-10℃。しかし、この場所には常にこうした特性があったわけではなく、新しい研究により、数千年前のサハラ砂漠の様子が再現されつつあります。
スウェーデンのストックホルム大学と米国のコロンビア大学とアリゾナ大学の研究者らは、1万年前に遡る「緑のサハラ」の時代についての研究をさらに深く掘り下げた。この研究は、 降雨パターンを理解するための海洋堆積物の分析に基づいており、以前は降雨の頻度が現在よりも約20倍激しく、平均でほぼ2,000ミリメートルも高かったことが示されました。
パターン間の相違は、アフリカ西海岸の国、セネガル、より具体的には長さ 5,400 km で非常に多様な植物相の緑地帯に保護されているサヘル地域に、それに似た植生が存在することによって引き起こされていると考えられます。したがって、モーリタニア北部に牧草地があることに加えて、この地域にはヌーやガゼルが生息できる重要な生活条件が整っていたのです。
さらに、人間の居住地によって残された化石の証拠には、洞窟の壁画にキリンの像や、サバンナ、草原、森林などの大型動物の記録が示されていました。どうやらこの地域には、さまざまな種類の魚だけでなく、ワニ、ゾウ、カバが生息していたようです。
https://kagaku.click/%E3%82%B5%E3%83%8F%E3%83%A9%E7%A0%82%E6%BC%A0%E3%81%8C%E7%A0%82%E6%BC%A0%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E5%89%8D%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E6%84%9F%E3%81%98%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE/
Share to Facebook
To tweet